バイオマニュファクチュアリングは「環境配慮型生産」

「環境配慮型生産」は21世紀に持続可能な発展を実現する重要な手段であり、またバイオマニュファクチュアリングには省エネと二酸化炭素排出削減において極めて大きな潜在力があります。中国科学院天津工業生物技術研究所の統計によれば、従来の石油化学経路と比べ、現在のバイオマニュファクチュアリング製品は平均30%-50%の省エネと二酸化炭素排出削減を実現しており、将来的な潜在力は50%-70%に達する見込みです。

「微生物発酵」は、華熙生物の中核研究開発技術の一つであり、この技術自体が環境配慮型技術の一つに数えられています。例えば、華熙生物が国内で初めて実現した「微生物発酵によるヒアルロン酸の大量生産」は、資源の利用率を高め、エネルギー消費を減らし、環境への影響を低減する効果が非常に大きいものとなっています。これまでヒアルロン酸は主に動物抽出法(鶏冠、臍帯など)で製造され、この方法では資源消費量が大きく、かつ抽出率や純度が低いなどの問題があり、鶏冠1000キロでわずか1キロのヒアルロン酸しか抽出できず、製品純度は50%-60%と低く、動物の養殖期間にも大量の二酸化炭素が排出され、資源が消費されていました。

現在、華熙生物が精力的に開発している「合成生物学」は、より少ない資源でより大きな価値を生み出すことができます。華熙生物の趙燕董事長は、中国がカーボン ピーキングとカーボン ニュートラルを達成するために、合成生物学は「環境配慮型生産」の基盤となるサポートを提供するだろうと述べています。

従来の動植物抽出法は、大量の資源を消費し、かつ大量の二酸化炭素を排出し、化学工業的手段は大量のプラスチック、化学繊維を生み出し、エネルギーを浪費し、環境を汚染して来ました。一方、合成生物学は、動植物からの抽出や化学的転換に頼らず、自然界から入手しやすいワラ、キャッサバ、海藻などを原料として、持続可能なエコサイクルを実現することができます。そのバックボーンとなるのは、DNAの編集によって、生物による特定の目標生成物の生産を制御するという理論です。

現在、華熙生物は、合成生物学研究開発プラットフォームの構築、20 を超える科学研究機関との合成生物学に関わる産学共同研究の実現、国際的イノベーション産業基地の設立など、合成生物学領域での仕組み作りを率先して行っており、徐々にその成果が現れつつあります。例えば、華熙生物が合成生物学を通じてヒアルロン酸を生産することによって、試験室での発酵生産率はすでに70g/Lを超え、従来の4倍以上となっています。生産率が向上すれば、エネルギーや澱粉などの物資の消費量を60%-75%減少させ、炭素の排出量を35% -65%減少させることができます。

細部に至るまで持続可能性を

自社の中核技術である環境配慮型低炭素遺伝子は元より、華熙生物の持続的な発展を堅持しその実施を徹底化する姿勢は、企業経営の発展における数多くのプロセスと細部にも反映されています。

華熙生物の全工場に「環境配慮方工場」の設計、管理理念を取り入れ、環境配慮型工場管理部門を設立し、生産の自動化、工場の集約化、原料の無害化、廃棄物の資源化、エネルギーの低炭素化を実現しています。

華熙生物の環境配慮型工場では、汚水処理の嫌気処理段階で発生するメタンを利用して発電を行っています。生物発酵中に発生する熱エネルギーを回収し暖房や給湯に利用しています。工場内の街路灯では太陽光による発電を実現しています......これらの対策は企業運営に伴う環境負荷の低減、「カーボンピークアウト」と「カーボンニュートラル」の実現に役立っています。華熙生物とその傘下の子会社も国家レベルの「環境配慮型工場」または省市レベルの「環境配慮型工場」との評価を何度も受けています。

また、華熙生物は環境に配慮した低炭素の理念を企業文化の構築においても取り入れており、社内の至るところで目にする節水、リサイクルなどの表示、低炭素オフィス理念の定着と推進、積極的な環境保護活動などを通じて、社員の低炭素環境保護意識を高め、社員への環境保護理念の浸透を図っています。

経済が持続可能となるためには、エコロジーが持続可能である必要があります。「持続可能な発展」は、生命、健康、環境の調和のとれた発展を実現するための重要な命題であり、企業はその中で重要な役割を担います。バイオテクノロジー分野のリーディングカンパニーとして華熙生物は、持続可能な発展戦略を積極的に実践し、業界のベンチマークの役割を果たし、国のダブルカーボン目標、生態文明の実現に向けて、より大きな貢献を果たすべく邁進中です。

華熙生物は、自社のバイオテクノロジーの優位性を基に、環境配慮、低炭素、環境保護を生産製造、企業管理、文化公益などの企業経営における各プロセスに融合させ、持続可能な発展を実現し、生態文明、美しい世界のために力を尽くします。